名古屋のホテル事情~アジア大会がらみ

天皇陛下のご臨席もいただき、アジア大会が開幕した。場所は名古屋。誘致活動の頃から名古屋にはご縁があるので、気にはしていましたが、選手からはホテルについての苦情が上がっているとの報道がある。実際にこの大会に関わっているわけではないが、もう35年も前だが、東京での世界陸上を体験した。当時、私はホテルニューオータニ東京の営業部に属して旅行代理店を担当していた。その兼ね合いで、旅行代理店がからむ大きなビジネスでもあったが、私が担当した。まあ、英語ができると言う点もあったかもしれないが。 大会本部ホテルがニューオータニで選手村は品川エリアのプリンスホテル。ただ、出場選手は日本を含めても2000人を超えなかったので、今回のアジア大会の15000人とは規模が違う。広島でのアジア大会からも倍増。以前からホテル不足が心配もされていたのですが、名古屋市内だけのホテルや旅館は約380施設、総客室数は約35000室。となると、選手や関係者を全員泊めてもう全然、余裕のようには見える。まあ、そうはいっても、ホテルの事情もあるし、コンラッドやオートグラフに一般の選手は泊まらないでしょう。 予算との兼ね合いもあるし、名古屋というビジネス需要の多い場所だと、ホテル側が持てる部屋全部を提供することもない。したがって、35000室でもホテル側がどういうセグメント政策を取るかによっては、提供できる部屋数も限られる。聞くところによれば、ヒルトン名古屋が本部ホテル的な存在で、一棟貸しらしいが、駅前や栄のビジネスホテルでは、大会側に提供する部屋数については悩んだことだと思う。スポーツ大会については「負け帰り」がどうしてもあるし、全期間に渡って同じ選手が滞在することもないし、なかなかホテル側としても対応には苦慮する。 ただ、一部の国から提供された部屋についてコンテナホテルであることに苦情が出ている。まあ、確かにヒルトンのツインや三井ガーデンのシングルに比べればかなり見劣りするかもしれないが、実は、このコンテナホテル、なかなか快適なのです。チェーン系ではR9ホテルズグループがあるが、私も実際に宿泊したことがある。確かに見た目はまさにコンテナなのだからコンテナだが、想像以上に静粛性が高く、ベッドなども快適。実はこのコンテナタイプは車輪がついているものもあり、そうなると固定資産税の対象にはならず、自動車税の対象。必要がなくなれば撤去できるし、現状のIT化のおかげでチェックインなどもスムーズにできる。 もちろん、2m近い身長のあるバスケの選手などからは苦情も出るかもしれないが、そうは言ってもヒルトンでもアパでもベッドの長さは調節(適正な長さに)できないのだから、天井高以外は問題ないのではと考えられる気がする。通常でも稼働率が60%以上あるようなマーケットであれば、ホテル側としては30%程度の客室は提供できるがそれ以上は難しいので、足りない分がコンテナホテルになったのかもしれない。でも、終了後は解体する必要がないし、どこぞのエリアで必要となれば運べばいいので、客室不足への対抗措置としては私は悪いアイデアではなかったと思います。



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